菊花高校ネタまとめwiki

設定とか時系列とかの備忘録。とっ散らかりの書き殴り。

時系列

・数年前

 地玉「レッドシトリン」の守り主であった有江無太郎と楠莉ヤツテルが有江月を連れて菊花町に来る。

・3月

 色々な事情により地玉が暴走。有江月が夢の世界に囚われる。この「夢の世界の中のPC達」が動いていたため、その間の「現実世界のPC達」は普通に生活している。有江月の起床と同時刻に記憶を継承する。

 現実世界では1日でも夢の中では1ヶ月くらい経つ。有江月は10日くらい寝たきりだった。

以降夢世界の時系列。

・夢4月(現実2日目)

 FHセル「御膳料理」の襲来により大規模なジャーム化事件が発生する。この時にジャーム化しなかったものの《ワーディング》を無意識に使用したオーヴァード達が異形になってしまう。

・夢5月(現実3日目)

 ″バロック″阿古屋天が現実世界の有江月と接触。夢の世界に入り込み、行動を開始する。

・夢6月(現実4日目)

 夢の中の霜月と占浦が菊花町に来る。

 この街は有江月の領域のようなものなので、他のオーヴァードは侵入できず一般人は薄っすら《ワーディング》によりエキストラになるのだけれど、霜月は《ワーディング》に耐性持ち、占浦はレネビ(オモテと呼ばれる人格)に寄生された一般人なので例外として扱われた。

・夢7月(現実5日目)

 PC達がこの世界に介入。上記通り入れない世界に入れた理由は作中で明かした通り「レネゲイドチェッカー」に仕込まれていた宝石「トパーズ」が守護石のような働きをしたため。

 運動会や調理実習シナリオが進行。

・夢8〜10月(現実6〜8日目)

 桑原が玉手箱を開けたせいで時間が飛ぶ。仕組みとしてはこの空間に薄っすらかかってた《ワーディング》がより強力になってしまったため、PC達もエキストラとなってしまっていた。記憶があるけど記憶のない行動の原因はコレ。

 この間、有江月と阿古屋だけが意識のある状態となっており、2人でこの状況を打破するべく動いていた。

・夢10月末(現実8日目)

 《ワーディング》状況が改善。PC達の意識が戻る。ハロウィンに向けて七武海もとい七不思議シナリオが進行。

・夢11月(現実9日目)

 最終シナリオ。ハッピーエンド。

 

人物達

標識とまれ

・呼び方メモ

一人称:ボク、二人称:アナタ。標準語

ザナドウさん

桑原くん

パープルハート君→リラ君

神崎さん

ひゃっこいさん

夏色さん

リクくん

ウラウラさん

マンドリル

・人物像

 基本的には優等生だけどノリが良くて規則の範疇で遊びを優先するタイプ。不良霜月(や桑原とリラ)と割と遊んでたり、3話冒頭には軽いフットワークで深夜探索の許可を取りに行ったり。女子には紳士。

 カーラ先生に仄かな恋心を抱いている。初対面時は変な人だと思っていたが、生徒に寄り添う姿勢や授業の工夫などを垣間見る中で徐々に憧れ等の感情を抱くようになった。それはそれとして元々色黒年上が性癖。

 彼は真面目なので恋心は「教師になる」という夢に変換しており、初恋は実らないままになるのかもしれないと割り切って勉学に励んでいる。シナリオ中でも勉強会をしていたけど、霜月が赤点一発回避する程度には教えるのが上手い。

 バロール/オルクスのクロスブリード。ガード型。《異形の刻印》により頭が標識。現実世界はオーヴァード化前の時系列なので、現実世界では一般人。ただし、夢の世界の影響は少なからず出てしまうため結局オーヴァード化してしまい、今はUGNの菊花支部のイリーガル(実質的な支部長)となっている。

 ちょっと影が薄かったか?周りが濃いのと個性が顔面のみでキャラを出すのが難しかった感じ。戦闘での性能も正直地味すぎた。

 まとめ役としては動かしやすくて将来の夢や恋の話も出来る話題持ちでもあったので縁の下の力持ちではあったね。

夏色七海

・呼び方メモ(括弧内は好感度高い場合)

一人称:ウチ、二人称:アンタ。ギャル語。

コーヒちゃん(コーちゃん)

桑原くん(ライライ)

リラちゃん(リララン)

クオンちゃん(クオリン)

パピカちゃん(パッピー)

リッくん

とまれくん

ウラちゃん

マンドリル

・人物像

 オタクに優しいギャル。明るく活発で適度に悩める女子。バレー部だけどスポーツは全般得意で身体を動かすのが好き。勝負は勝ち負けより楽しさを重視するタイプ。勝ったら喜び負けてもケロッと。

 元ネタはジャンプラの「ちえりの恋は8メートル」の8m少女ちえり。七海は名の通り7mなのでやや小さい。それと、ベクションのロボ勢より小さくなるような調整。9m以上になるとリラや桑原が「あの巨大ロボ、実は小さいんだな」ってなってしまう気がしたので。

 交差点でぶつかると言う初動上絶対に負けてはいけないので(癖もあって)巨女属性をつけた。初動担当のパピカは当たり勝ちにバイクで来たけど僕の勝ち。

 ピュアエグザイルが《異形の刻印》で暴走して常にデカくなっている。戦闘は素人だけど質量で雑に押し潰す白兵型。現実でのその後は標識と同じく菊花支部のイリーガル。

 見た目なインパクトはあれど、気さくで話しやすくて価値観が一般的だったためか1番人気となったキャラクター。戦闘面でもマンドリルと同じく猛威を振るってた。

 ギャルといいつつ実はあんまりギャルギャルしくはない普通の女の子になっちゃったかな?とはいえ下手にキャラ付けするよりこっちの方が4シナリオ付き合えるし沢山絡んでもらえたので楽しいキャラだった。

 他人へのあだ名設定は実はシナリオ前から決定事項。実際に使用したのはリラランとパッピーだけだったけどね。

占浦うらら

・呼び方メモ

一人称:アタシ、二人称:アナタ。気取り口調

ザナドウさん

桑原さん

パープルハートさん→リラさん

同士クオン

ひゃっこいさん

標識さん

ななみちゃん

リクのやつ、クソ野郎

マンドリル

人物像

 人見知りで占い好きな乙女。人見知りだが一定値を超えると逆に距離感がバグる。運動音痴だが別に頭が良いって訳でもない。メンタルも弱いダメっ娘。

 霜月リクとは遠縁の親戚。小さい頃から面識があるので彼がクソ野郎ってことを知っている。支援会話やイベントの都合で3話まで引っ張ることになった情報。そこで初めてリクを呼んだ時に「リクのやつ?」みたいな反応は会話進行のランダム性が生んだ化学反応かな。

 「オモテ」と呼ばれるオケアノスのレネビに取り憑かれている。「オモテ」はより正確な予言を出すことが出来るが、気まぐれで別に人間の味方じゃない厄介存在。ウララ自身はオモテの存在を知らず、「時々夢遊することがある」程度の認識。夢遊することは1話か2話でサラッと言った。実際にオモテに出会したのは3話。これもランダム性の妙。

 オモテの正体は地玉「クロユリ」。天玉と違い地玉は意思を持たないが、こいつは固有の能力で他者の精神を間借りして自分のものに出来る。最終シナリオの能力名も「水晶の花クロユリ」。

 オモテの目的は「否定された世界」に進むこの世界を変えること。「否定された世界」とは一面が宝石のようなレネゲイド生命体で埋め尽くされる世界のことで、リプレイ:デザイアではβレネゲイドと呼ばれる代物に世界が変化することを拒むことだった。

 オカルト研究部で有江月とPC達のパイプを繋ぐのがシナリオにおける主な役割。内向的な性格ゆえに神崎以外のPCとはあまり話すことはなかったか。

 「この中に裏切り者、ダブルクロスがいる!」って言いたかったので言った。このシナリオは「PC達が存在しないと迎える結末」をPC達が変えていくってのがコンセプトなので裏切り者はPC全員と阿古屋。PC達が居ない場合ちゃんとバッドエンドになる。

霜月リク

・呼び方メモ

一人称:オレ、二人称:自分。完全大阪弁。バカ。

コーヒちゃん

桑原

リラちゃん→リラ

クオンちゃん

パピちゃん

ななみちゃん(ななみん呼びは弟)

ヒョーシキ

ウラちゃん

マンドリル

・人物像

 霜月組の若頭。おしゃべりでお調子者でバカだが仁義に厚く友達は大切にする。しかし目的のために覚悟も決まっている。ちなみに目的はオーヴァードに乗っ取られた霜月組の奪還とそれに向けた力を蓄えること。

 かなり以前から居るキャラクター。初出はベクションの前半なのでそろそろ1年くらい経つか。設定だけなら2年前にコログ外のシナリオで妹が出てきておりその時に立場だけ開示されてる。

 ちなみに弟は「霜月七海」。ななみんと呼んでおり、電話で霜月リクがななみん呼びをしていたから夏色七海と実は付き合っているんじゃないかと勘違いする標識とまれのエピソードがボツになっている(リクは夏色七海を「ななみちゃん」と呼ぶ)。七海と弟と同じ名前ってのはシナリオ中誰かに話した。

 非オーヴァードではあるが、アルフレイム大陸を奔走してたこともあって正面戦闘なら阿古屋よりも強い。霜月組は大昔には刀鍛冶の一族であり、その技術も受け継いでいる。猛威を振るったスキル【邪魔】【仁義なき戦い】はサタスペのもの。ヤクザも亜峡なので。

 こいつ設定盛り盛り過ぎるんよ。とはいえ表面だけでもかなり扱いやすく取っ付きやすい性格なのでNPC適性もある。実際2番人気。正月ヒーローシナリオのように話しすぎないようにかなり制御はかけてた。別時空とはいえリラとはそこで絡みがあったり。

 桑原と百恋の関係を知ってればめちゃくちゃに出来たんだけど、めちゃくちゃになるのと本人の性格的に2人の関係に気づかなかった男。助かったな桑原。

マンドリル

・呼び方メモ

一人称:我、二人称:キミ。名に恥じない武人。カタコト。

ザナドウ殿

桑原殿

パープルハート殿→リラ殿

神崎殿

ひゃくこい殿(ひゃっこいは発音が難しい)

夏色殿

標識殿

リク殿

ウラウラ殿

マンドリル

 武人気質で正々堂々としつつもイタズラとか割と好きなマンドリル。性別は謎。夏色と違って勝負事自体が好きで負けず嫌い。色んな人と勝負したがるし負けたらまた挑みに来る。そのせいで霜月からはちょっと煙たがられてる。

 「マン」ドリルなので人として育てられ気付いた時には喋っていた。元ネタはワンピースのパッパグ。立ち絵を見た時からいつかやろうと画策していたキャラクター。

 元々オーヴァード設定だったが無い方が面白いなってなったのでシナリオ中に一般マンドリルに変更になった。一応元はノイマン/ブラックドックの投擲で攻撃する射撃型。攻撃方法は変更なしで身体能力のみでオーヴァードと張り合うことになった。実際強かった。

 名に恥じない武人ってメモにあるんだけどどの名なの?初期メモを見直して改めて謎な存在。異質な空間である演出の一環なのだけど、こいつは普通に現実にもおる。シナリオ後は支部に協力しつつ動物園のマスコットに。

 「我はマンドリル」だけで1つネタが出来上がる屈指の一発芸人キャラだった。話が難しい相手では無いだろうけどマンドリル以上の情報が出てこないため突っつきがいは無かったかもしれない。でもマンドリル以上では無いのでマンドリルでしかないのよ。

 ちなみにNPCは誰であろうとマンドリルは呼び捨てにする。気さく組の霜月夏色はもちろん、さん付けが基本の標識占浦も呼び捨て。マンドリルマンドリルなので。

有江月

 本シナリオのメインヒロイン。

 とはいえPC達は学校生活やそこで起きる問題解決に専念させる構成のため、この娘は直接関わることは意図的に少なくしていた。これについてはこの娘を助ける動機が薄くなってしまうことが若干懸念だったし、実際この娘を助けることを1番の目的にしてた人は多分居ないと思う。でもやりたいことをやり切るためなので致し方ない。彼女を助けるストーリーの主人公は阿古屋の仕事とした。

 最後の最後に封印のバッドエンドか殺害のビターエンドに進むところを、救出パッピーエンドに持っていくのがPC達と交差する部分。上記通り彼女を助けるには動機も根拠も薄い為、コレは桑原に助けられ過ぎた。

 封印エンドは現実世界で町一体が消失。封印中に助ける可能性を考えるなんて甘い真似はさせない。まあ町を戻す方法を探すっていうならそれも今後の展開として考えてはいたので絶対消す。

 殺害エンドは有江月及び夢世界の中でジャーム化した人間の現実での死が決定する。あの世界は可能性の未来という一面もあるので、世界の決定権を握る有江が死ぬと事実が確定する仕組み。被害自体は100〜200人。ただここで連鎖を断ち切れるので概ね殺害派の望まない展開にはならなさそう。

 救出エンドは有江月生存、夢世界でオーヴァードやジャームになった経験リセット。ただこの世界の記憶を継承したごく一部はオーヴァード化やジャーム化してしまう。標識夏色の所で書き忘れたけど《異形の刻印》は領域効果なので、オーヴァード達は普通の見た目で居られる。この後作られる菊花支部はそんな感じで発生したジャームや襲いくるFHと戦うのがお仕事。

 人物像はゆったりしたおとぼけ先輩。緊迫感の無い性格が良かったのでゆっくり気味に話す。間延びするロールは時間も間延びするのでやっぱり出番少なくて良かったと思う。

 シナリオ中は有江月と暴走した地玉が作り出した夢の世界が舞台。「いやなんで他人の夢に他の人が出てるんだよ」みたいな話を今後するためのネタ振りでもある。

阿古屋天

 PC0と言える存在。

 このブログ中でも度々名前が出ていたFHエージェント。ダウナーでニヒル。冷徹な判断も温情も下せる融通の聞く性格。

 このシナリオの一連の動きの目的は「有江月が持つ地玉を手に入れること」。そのため有江月が封印状態となって地玉と同化されると非常に困ってしまうため不本意ながら彼女を助けるような動きをしていた。

 FHセルという邪魔者を消したり異変を解決して自分の動きを楽にしてくれるPC達とも利用価値を認めて友好的に接してくれる。

 有江月以上に出番は少ない。会いに行かないと出さないキャラだし、そもそも会いに行く動機も別にない。阿古屋に会いにくる人が最低限だったのもみんなでシナリオ側を優先した結果なのかなって。ちなみに彼の動向も調べようと思えば調べられる。大体授業をサボるか有江月を(護るために)ストーカーをしていた。

 最終シナリオでは封印に反対して殺害を選んでいたが、これも地玉を手に入れるため。封印されはと数十、数百年と手に入らなくなってしまうが、殺害であればまだチャンスがあるかもしれないと考えていた。

 有江月は起床後に進んで阿古屋に地玉を渡してしまっている。有江月はUGN側の人間であり、シナリオ後には菊花支部支部長の座に(形だけ)収まっているが、それでも彼への恩返しをしたかったのかもしれない。

 阿古屋が地玉及び天玉を手に入れようとする理由は、自分の体内に取り込んだ母親的存在のレネビを復活させる為。コイツの口からコレを言う機会は恐らく無いのでここに。

振り返り

 コンセプトもシナリオの流れもやりたいことを色々詰め込んで試してみようみたいなキャンペーン。

 大きなものとしてはNPCを普段作るPCと同じくらいキャラ付けして動かそうって試み。主要5人はそうして生まれた。その上でPC達と沢山絡めるように場所を学校の同じクラス、シナリオの流れも対話方式とトントン拍子にシナリオが出来ていった。

 これはかなりやって良かったなって。シナリオの情報や世界観はその中のNPCに語らせた方がそれっぽくなる。動かすNPCも絞れるので管理しやすい。対話方式は長くなるのが難点だけどキャラ同士の絡みはtrpgの醍醐味だしダブルクロスとも相性がいいので適度にやりたい。

 管理しやすさについては調子に乗って支援システムを付けたので差し引きマイナスにはなってたけどね。ますたーさんのベクション反省会から着想を得て「1キャラへの絡みの深さを可視化しよう」という試み。せっかくだから利点を付けて仲良くなればなるほど強いって言うシステムを目指した。

 プレイヤー視点が分からないのでどの程度自分と他キャラの絡みの深さが見えてたのかは未知数。GM視点ではセッション間の準備中に特にありがたいシステムだった。NPCの好感度から次の組み立てが非常に楽。悪い点はセッション時間や強さのバランス調整に苦しめられた。単純にデータが多いので、次にやるならもう少し簡略化した方がいい。

 シナリオ中に成長出来る専用経験点は思い付きで入れたシステム。ギミックに対応できる範囲が増えるのでたくさんのギミックを詰め込めるようにっていう発想だけど、上のやつをやりつつコレもっていうのは欲張りだった。結構面白い使い方も出来そうだし雑にダイスや技能を伸ばしてもいいので今後も採用したいシステム。

 コンセプトは他にもシナリオのストーリー以外の部分で物語を動かすってやり方を試してみたかった。例えば有江月と阿古屋の項でも結構触れていたけれど、この2人がこの世界のメインパーソナリティ。他に主要5人を取っても標識と夏色はこの変わってしまった日常をそれでも平和であれば続けたい、霜月はオーヴァードが支配しない人間の世界を取り戻したい、マンドリルは有江親子に恩を返したい、またしても何も知らない占浦さんなどキャラクター毎に目的も行動自身も違っていた。

 情報開示してない情報はPL視点だとモヤってさせる気もするけど、語りきれないだけ作って用意しておけば何が来ても対応できるので毎回見えない範囲のものはどうしても出来る。

 

 詰まったので一旦終わり。戦闘面や各セッションの個別話題なんかはあるにはあるけどまたモチベ湧いた時に。

 キーワードの解説なんかはおそらく今後のシナリオでまた出てくるのでその時に。その他のNPCは語れそうなのがカーラ先生くらいなので別に割愛してもええか。