「2.2360」シナリオ本文

落書き故に適当部分あり

 

トレーラー

多岐に分かれる未来への川

乾いた土地に潤い運ぶ

老いた流れは連なりを絶ち

成り代わる道は選べない

ダブルクロスThe 3rd Edition『2.2360』

尽きぬ未来はどの道なのか

行間の語感がいいという話

「川」→「かわ」いた

うる「おい」→「老い」た

連「なり」→「成り」代わる

次元を表す言葉を入れたという話

未来→時間→4次元

運ぶ→箱→3次元

連なる→つら→面→2次元

道→線→1次元

 

 

ハンドアウト

PC1(じゅもん)

シナリオロイス:ヨハン・D・コードウェル
あなたはヨハン・D・コードウェルと相見えたことがある。しかし最近の彼はFHセルの研究所すら見境なく襲撃しておりその不可解な行為に違和感を抱く。そんな中伊織弓鶴の捜索を命じられることとなる。


PC2(マスター)

シナリオロイス:美術展
近日市立美術館にて個展が開かれる。レネゲイド関連の代物もあるそうで、金持ちの酔狂な娯楽で展示されるそうだ。あなたはその警備を任される。


PC3(t)

シナリオロイス:伊織弓鶴
10日ほど前から行方をくらませた伊織弓鶴の捜索を任される。最近この市はヨハン・C・コードウェルの廃ビル爆破襲撃や近日開催されるレネゲイド関連の美術展などで忙しいというのに…


PC4(水着)

シナリオロイス「P」
近日市立美術館にて個展が開かれる。その内目玉とされる「P」と呼ばれる絵について興味がある。情報屋から警備員求人の話を得たあなたは間近で見られることを楽しみにその仕事へ赴く。


PC5(エウロパ)

シナリオロイス:下廻者
最近下廻者:大葉ケイジの様子が明らかにおかしい。直接話を聞こうにも毎回はぐらかされる。気になったあなたは彼を調べることにする。

 

流れ

pc1オープニング「ヨハンの焼け跡」

pc2オープニング「絵画展打ち合わせ」

pc3オープニング「伊織捜査依頼」

pc4オープニング「奇妙なタクシー」

pc5オープニング「下廻者?」

pc1/3ミドル「伊織捜査説明」

pc2/4ミドル「警護の説明」

pc5ミドル「単独調査」

→pc5情報でpc1達へのトリガー

pc135合流

pc24 「P」と対面

追加情報項目

絵画展開催

pc全員「P」について情報解禁

エイデン登場

pc5美術館捜査解禁でトリガー

pc4/5合流、ミドル戦闘vs大葉

直後ヨハン襲撃

pc123合流、ミドル戦闘vsヨハン

⑤「P」前に伊織とハウルがいる。時間凍結で体の動きを縛りつけ、少し会話を挟み問いかけをした後絵の中へ入り込む。

RC判定で絵の中へ

⑥クライマックス戦闘vs伊織&ハウル

⑦FS判定で追跡

⑧エンディング

 

ほんぺ

pc1オープニング「ヨハンの焼け跡」

 市郊外のビル群、そこで昨日爆破事故が起きた。この爆破事故は表向きであり、実際にはヨハンの襲撃後であることが調査に向かったpc1含むエージェントによって分かる。

村田「酷いありさまだ。跡形も残ってないね、フローターちゃん」

村田「やはりこれはイプシロンの仕業かなー。あっごめん、ちょっと電話」

村田「支部から連絡。フローターちゃんに別任務が、一旦支部に戻って欲しいって。なんでもとなりのN市で行方不明になったエージェントを探して欲しいのだとか。水民区の辺りらしいからパリピ支部よりうちのが近いんだね。ここはあたしたちに任せといて。」

pc2オープニング「絵画展打ち合わせ」

 翠民私立美術館に赴いたpc2。そこで近日行われる絵画展の警備を依頼される。矢方はレネゲイド研究員としても働く美術館館長である。

矢方「ご足労ありがとうございます、ファイアリーパー。話には聞いてましたが本当に小学生だとは…。」少し驚いた顔

「いえ、オーヴァードを見た目で判断するのは良くないですね。早速今度の絵画展の警備打ち合わせについてですが、先にお伝えした通りレネゲイド関連の品が展示されるということで貴方達に協力を申し出た次第です。貴女には一般客に紛れてFHなどの襲撃に備えてもらうことになります。」

矢方「発案者はとある財閥傘下の社長ですし、この展示を条件に美術品の研究を承諾していただいているので無下にはできません。それに彼自身はレネゲイドについては知らないですしその方が幸せなのです。変に断っても怪しまれるだけでしょう。」

pc3オープニング「伊織捜査依頼」

カヴァーの仕事の最中に電話がかかってくる。

「お疲れ様です、ハピストプリンス。今お時間よろしいですか」

「以前美術展の警備依頼がこの時期にあると、先立ってお伝えしていたのですが別の依頼に改めたいんです。」

「UGNエージェント伊織弓鶴に捜索命令が出されました。最後に目撃されたのがそちらの地域ということで調査をお願いします。」

「忙しいのは承知しております。こちらでも担当エージェントを送りますので合流後捜索してください」

pc4オープニング「奇妙なタクシー」

夜外を歩いているとタクシーが貴方を誘うように止まる。

「どうもお客さん。前に依頼されてたネタ、情報が入ったよ」

「美術展の警護だが本来担当するはずだったイリーガルが別に当てられたらしい。欠員が出たから別のイリーガルを探してるんだと。」

「あぁ、間近でモノを見るなら最適だろうな。水民美術館、着きましたよ。ご達者で。」

pc5オープニング「下廻者?」

PC5の支部に下廻者が訪問してくるらしい。人材派遣を担当するあなたはチルドレン育成の仕事をしている下廻者と交流があった。

モブ「ファルスマン、お客様がみえてますよ。」

下「おーつかれさまー。久しぶりだな、元気してるかな?」

「はっはっはっ、どうした変な顔して。」

「近くに寄っただけなのでな!実は涼みに来ただけだ!じゃあ私はこれで!」

モブ「あの人あんなんでしたっけ?」

 

ミドル

pc1/3

 改めて説明されるシーン。霧谷に増援は探されていることを教えられ、顔合わせして情報判定。

情報:伊織について

 バロール/ハヌマーンのオーヴァード。ディメンションゲートの輸送能力とどこからか仕入れてくる情報で裏方を専門としていた。
 ちなみにあの鈴は魔眼をカモフラージュしたもの。

情報:伊織の足跡

 姿をくらます前に下廻者、前髪が特徴的な男とそれぞれ別日に2人でいたところを確認されている。

 

PC2/4

  スーゴイ・カネモッテンデーに美術展の説明を受けるシーン。

「なんだ、凄腕SPと聞いていたから筋骨隆々なものを想像しておったのに、両方女でしかも片方は子供ではないか!?」

「矢方のことは信用しているから何か考えがあるんだろう。何事もなければ君たちにも相応の報酬を支払う。貴重な品だ。しっかりと守ってくれたまえ。」

情報:美術館について

 N市で最も大きな美術館。広い中庭を有している。その裏の顔はレネゲイド関連の宝石などを収集、管理、調査をしているUGNの施設でもある。

情報:美術展について

 近代画家画家ケンドラによる作品を集めた個展。資産家スーゴイ・カネモッテンデーの手によって集まったということでこの個展が開かれることになった。

情報:ケンドラについて

 人々の暮らしに密着した絵を中心に描いた作品を世に残した近代画家。ケンドラの死亡は12年前と最近のことである。

 

PC5

単独で調査し始めるシーン。まずはそのおかしくなった原因を探るため足跡を辿ることにする。

情報:下廻者について

 様子の変わった1ヶ月ほど前鈴を頭につけた男と会っていたことと、彼の部屋に宛名のない茶封筒が置いてあったことがわかる。

 

 鈴のつけた男は現在UGN職員が調査しているらしく、協力者が合流出来るようにしてくれる。

モブ「ファルスマン、その鈴の男今UGNで捜索チームが組まれてるみたいですよ。この支部は今まだ手が空いていますし気になるなら合流して調べてみては?」

モブ「そういうと思ってすでに連絡済みです。場所はN市水民区。いってらっしゃい。」

 

PC135

協力者の力添えでPC達が合流するシーン。ついでに伊織の部屋からいくらか情報が見つかる。

情報項目
  • ヨハンについて
  • 茶封筒について
  • 異世界博士著:イセカイ図鑑123巻

トリガーイベント

本から1枚のチラシが挟まってるのが見つかる。美術展の案内であり、「P」に赤丸印がつけられているのが見つかる。

PC24

美術展が開園するシーン。一般客と紛れて警備することとなり、美術展を堪能することができる。

美術展の描写

 多様な人々の生活が描かれている。洗濯する、仕事をする、家族と食事を囲む、夜の街で物乞いをする、などと老若男女人種幸不幸あらゆる情景がそこに飾られている。

「P」の描写

 美術館の奥、やや広い空間。奥の壁には2〜3mほど前方に柵が張られている。そこにその絵が飾られてある。学校の机2つ重ねたほどの大きな額縁に入れられたそれはただ真っ白い紙。その右下、ネームプレートに『ケンドラ作「P」』と書かれている。

 周りには拍子抜けしガッカリしている者。難しい顔をしている者。小声で、しかし熱く同行者と議論を交わす者。様々である。

情報項目
  • 「P」について 芸術/知覚
  • 美術展の空調について(PC5のみ)

空調解禁でトリガーイベント、ミドル

 

トリガーイベント

シーンプレイヤーPC4

美術館の見回りをしていると怪しい男がいる方に気づく。壁に向かって覗き込んでいるPC5の姿だ。

ある程度ロールしてもらった後、後ろから「よく見たいなら中に入ってみてはどうかな?」と突然背中を押される。

中はポケットディメンションによるコンクリート打ちっぱなしの無骨な部屋。人物画が入った額縁が幾らか飾られており、その部屋は異様に寒い。冷風の出所を見ると大葉ケイジの絵が飾られている。

振り向くと下廻者が入ってくる。

「ここが見つかっちゃったかー、優秀だねわんちゃん。」

「下手に嗅ぎ回られたくないしここで消させてもらうじゃあないか」

戦闘へ

戦闘

エネミーは下廻者と適宜賑やかし。出すとしても2ターン目セットアップ。

1ターンで80%削り切れる程度の体力に設定。多分50くらい。

戦闘ボイス

絶対零度に沈むんだな、アブソリュート

「むぐぅなかなかやりますねぇ!」

「ぬぅ、まだこの身体に馴染みってないか」

戦闘後

崩れ落ちた下廻者へ絵の中の大葉ケイジから光が放たれ下廻者が意識を取り戻す。

「すまない、助かったよファルスマン。それとそこのお嬢さん。」

「私が君たちを襲ったことをまず謝罪しよう、そして説明はここを出てからだ。」

というと入ってきた辺りに強烈な冷気をぶつけ、空間に穴を開ける。PC達にこの空間から出るように促す。

 

シーン切り替え

 PC45が異空間に行っているころ。

 PC13が居なくなってPC5を探していると絵を見るでもなく1人でキョロキョロとしている小学生を見つける。PC2だ。

 そのままエイデンと合流、ロールをさせる。

「もしもし、そこのお嬢さん」ブランシェへ

「あぁすまない。知り合いの少女に似ていたモノだから間違えてしまった。お詫びするよ」

「にしても君たちのような若者に絵を見に来てもらえて、スーゴイ氏やケンドラはとても喜んでいるだろうね」

「これはこの絵画展の作者が最後に残したとされる絵だ。人々の人生を描き続けた彼女が何故このような絵を残したか。そうだね…君たちはどう考える?」

「なるほど、そうかもしれないね。人々の可能性の全てを描いた、そんな大作なら夢があるじゃないか。」

「実は彼女とは知り合いでね。彼女はある時から何かに囚われてしまった。未来の可能性を描く彼女は、未来を拒絶し始めた。この絵を描いた後、労いを込めて日本旅行をプレゼントしたのだがその先で命を絶った。」

「ところで、喉が乾かないか?肌がヒリヒリと焼けつくような…うぅ…」と言って意識を失う。あなた達はこれがワーディングであることがわかる。

 その後強力なワーディングが発生する。肌が焼けつくような感覚の中美術館の庭へ向かうとそこにはヨハンが手当たり次第に炎を放っている。

「はっはっはぁ!燃えろ、燃えろ、燃えちまえぇ!」

「ここにあるんだろう!世界の意思に背くもんがよ!それを燃やすのが世界の意思だ!」

「邪魔するならお前らから燃やしてやるよぉ!」

戦闘

特殊戦闘。セットアップにスーパーイベイジョンを貼り、迎え撃つ。

クリンナッププロセスに4D10のダメージを与える。

HPは70or100。侵蝕状況見て決める。

台詞

「そんな攻撃じゃあ俺には届かねぇよ!」

「俺に刃を届かせるとはなかなかやるじゃねぇか!」

「俺相手に炎なんて生意気なことするじゃねぇかガキンチョ!」

戦闘後

一度倒れたヨハンがガバッと起き上がる。

「いっってぇ!なんだってんだ!ここはどこだ!」

「あぁん?お前らUGNか?こんなところで何してやがる?」

「訳わかんねえ事言いやがって…。そんな事より今何時だ!?」(17時過ぎくらい)

「しまった、確か今日の部活はあいつが担当じゃねぇか!命拾いしたなUGN!じゃあな!」

瞬間退場。振り向くと美術館の燃え広がった部分は急速な温度の低下により消火され、PC体全員が合流する。

シーン切り替え

必要そうならここでPC1に「世界の意思」についてのハンドアウトを渡す。

PC合流シーン

 下廻者を司会に使って上手いこと自己紹介させる。顔合わせした後に体制を立て直すことを提案する。

 情報判定や

事後処理作業中、作業員に紛れて伊織が潜入。「P」に触れた時警報が鳴る。

 「P」の前に伊織がいる。その手に持つ何かかが絵と共鳴して光っているように見える。

「おや、情報より警備が多いですね。僕の捜査班に追いつかれてしまったんでしょうか。さすがUGNは優秀ですね。」

攻撃の宣言などがあった場合、仕切りのところに見えない障壁のようなもので区切られており、あちらへは何も通らないとする。

「まだ少し時間がかかります。よければ僕の話を聞いてくれませんか?それから僕を止めるか、もう一度考えてください。」

「僕はこの世界の時を逆転させたい。未来へ進むだけの時を、過去は進めたい。そのためにここへ来ました。」

「この絵が何でできているか。これは同類のあなたなら分かるんじゃないですか?」

「そう、その通り。これはケンドラが賢者の石を使い作ろうとした門です。」

「絵の向こうには世界があります。それは紙という二次元の壁を隔てて決して交わることなく、でも確かに存在している。」

「可能性と可能性、5次元と5次元の間に存在する2次元とも3次元とも取れない世界。possibilityを繋ぐpictureでありportal。ルート5次元がここにあるんです!まぁ小学生には少し難しい話にはなってしまいましたかね」

「これさえ開いてしまえば人が絵に封じ込めていた可能性が溢れ出し未来への抵抗力が増す。そうすれば時のパワーバランスが崩れ世界は逆転する。」

「あなたたちは未来に対してなんの不安もないのですか?次の瞬間どうなっているかわからない不確定で不安定な未来。僕はそれが怖くて仕方ない。ですが!過去はどうです?見知った場所、既知の出来事、予測可能なアクシデント。何にも不安がない。安心、安心だ。そのような素晴らしい世界の実現は間近なのです。どうか邪魔せず見守っていてはくれませんか。」

FS判定

「そんな…こんなことが…いや…まだだ。落胆している時間なんてない。彼だ。クリスタルブレイド、彼の持つこの石と同じ力を持つ片割れの石を奪えばまだ集め直せる…!」

「そのためにもあなたたちは邪魔だ。ここで消えてください」

時空の裂け目を使用。異空間へ引きずり込む。

戦闘
  • セットアップにオルガ登場。必要そうならさらなる絶望。

「若、アクシデントですかい?まぁ何があろうと若がいれば目的は達成されるんだ。そのために俺も参戦するぜ」

  • 伊織は加速する時で二段階攻撃。

「魔眼から奏でられるこの世ならざる音はあなた達の自由を奪う」

「彼の口から発せられる歌は理解できない言語ではあるが、脳がそれを聞くのを拒み、恐怖し、一刻も早く止めてしまいたい衝動に駆られる。」

  • オルガは変身して攻撃

「男の体が膨れ上がる。とてつもない巨体の鯨に姿を変えた彼はあなた達にその角を振るう。」

 

戦闘後バックトラック

 

エンディングは流れ!